概要
キャプチャ画像の保存を補助するためのツールです。 クリップボードを見張り、画像データがクリップボードに張り付けられたら保存候補の画像としてメモリにキープします。 ある程度画像がたまってから必要な画像のみ選択して保存することができます。 同様のツールは数多くありますが、自分のやりたいことを実現するには複数のツールを組み合わせる必要があったので、最低限の機能を持ったツールを自作しました。
トリミング領域の指定、グレースケールでの保存、アーカイブでの一括保存などの機能があります。 マルチディスプレイには対応していません。 ディスプレイを1つしか持っておらず対応できているか確認しようがないので。
バージョン
本ソフトのバージョンは0.01α(アルファ版/試作版)です。 自分用ツールのため、自分の使う部分の正常系だけ動作チェックしています。 正式リリースの予定はありません。 不具合を許容できる方のみ使用してください。
環境
Windows10 64bit homeで動作確認しています。 動作させるには.net frameworkの4.7.1以降が必要になります。
ダウンロード
こちらからダウンロードしてください。
- Googleドライブ ...... 連キャプヘルパー
インストール
インストールは必要ありません。 アーカイブを解凍後に「連キャプヘルパー.exe」を実行してください。 初回起動時は、まず保存先フォルダや最大保持数などの設定をすることをお勧めします。
アンインストール
アンインストールは必要ありません。 実行ファイルを含むフォルダをそのまま削除してください。
Windows10の場合、設定情報は「C:\Users\〈ユーザー名〉\AppData\Local\片鱗懐古\連キャプヘルパー」に保存されています。 放置しても問題はありませんが、気になる場合は手動で削除してください。
設定
メインウィンドウ左上の「設定」ボタンを押すと設定ダイアログが表示されます。
- ・出力先
- デフォルトの画像保存先です。 手動保存する場合はここを基準に保存ダイアログが表示されます。 自動保存時は問答無用でここに保存されます。
- ・自動保存チェックボックス
- このソフトは、メモリ上に画像を貯めて必要なものだけ手動でストレージに保存するのを基本としています。 しかし、このチェックボックスをチェックした場合はクリップボードに記憶された画像全てを無条件でストレージの「出力先」で指定したフォルダに保存します。
- 保存時にエラーがあった場合はチェックボックスが外れ、自動保存されなくなります。 その場合はエラーの原因を取り除いてからチェックしなおしてください。
- ・手動保存した画像をリストから削除
- ここをチェックしておくと、画像を手動保存すると同時にメモリ上から画像データが削除されます。
- ・最大保持数
- メモリにキープする画像の最大数です。 いっぱいの時にクリップボードに画像が記憶されると古い画像から順にメモリ上から削除されます。
- コンピュータに搭載されているメモリが少ない場合を考慮し、初期値は少なめになっています。 お使いのコンピュータに合わせて設定してください。 自動保存を有効にする場合は少なめでいいかもしれません。 グレースケールで画像を保持する場合は多めでいいかもしれません。
使い方
ツール起動中にPrint Screenキーなどを押してクリップボードに画像データが張り付けられると、ツールの左側に画像が登録されます。 必要なものを右クリックして保存してください。 ペイントツールなどのコピー&ペーストのデータも登録されてしまうかもしれません。 同時に使う場合は場合は注意してください。
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ペイントツールなどのコピー&ペーストで特殊な形式の画像が使われている事があります。 その場合はこのツールに登録される事はありません。
登録された画像データは左上のクリアボタン①でメモリから全消去できるほか、ツールの左側のリストにある個別画像の右クリックメニューから消すこともできます。
「グレスケ」チェックボックス②をチェックすると、画像データがグレースケールで登録されます。 クリップボードの画像を変換してからキープするので元のカラー画像に戻すことはできません。
「範囲指定」チェックボックス③をチェックすると、トリミングしてから画像データをキープすることができます。 デスクトップの特定の位置のみ取り込む場合や、ALT+Print Screenでウィンドウをキャプチャするときのクライアント領域のみ取り込む場合などを想定しています。 クリップボードの画像をトリミングしてからキープするので元の画像サイズに戻すことはできません。
トリミングの範囲はX、Y、幅、高さを直接指定するほか、「□」ボタン④を押してトリミング範囲を目視しながら設定することができます。 「□」ボタンはデスクトップ画面全体をキャプチャしたときのトリミング範囲を指定するのに便利です。 ALT+Print Screenでウィンドウをキャプチャする場合の範囲指定にこの機能を使う場合は、対象ウィンドウをデスクトップの左上に移動するなどの工夫が必要になります。
トリミング範囲を表す枠も画面キャプチャの画像に含まれます。 範囲が指定できたらもう1度「□」ボタンを押してトリミングの枠を消してからキャプチャしましょう。
トリミング範囲が不正の場合、テキストボックスの背景がオレンジ色になります。 その状態では範囲指定チェックボックスのチェックの有無にかかわらずトリミングはされません。 トリミング範囲が画面内に収まるように修正してから使ってください。
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トリミング範囲のエラー判定について、試作版のため詳細は固めていません。 画面から少しはみ出しただけでエラーになったら使いづらいので多少は余裕を持たせていますが、仕様を固めずにコーディングしたため、思わぬエラーが眠っていると思われます。 とりあえず画面内に収まれば動くハズなので、不具合があったらトリミング範囲を厳密に設定して使ってください。
画像が登録されたとき、日時または連番を元に自動で仮のファイル名が付けられます。 どちらを付けるかは左下のコンボボックス⑤から選択できます。 その右のテキストボックス⑥で仮ファイル名の書式指定をします。
日時の書式は.net frameworkでDateTimeを文字列化するときのカスタム指定と同じです。
- Microsoft Docs ...... カスタム日時書式指定文字列
連番の書式は.net frameworkでInt32を文字列化するときのカスタム指定と同じです。
- Microsoft Docs ...... 標準の数値書式指定文字列
- Microsoft Docs ...... カスタム数値書式指定文字列
書式に形式エラーがあった場合、仮ファイル名はデフォルトの書式になります。 このときエラーのある書式にはノータッチです。 ファイル名に使うことが出来ない文字が仮ファイル名に含まれている場合、ファイルの保存に失敗します。 書式を変更した後は試しに適当な画像をキャプチャして正常に画像が保存できることを確認してから使ってください。
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仮ファイル名の書式は作業の途中で変更することを想定していません。 途中で日時⇔連番の変更をしたときなど、不具合が残っている可能性があります。 注意して使ってください。
接頭⑦/接尾⑧の欄は仮ファイル名に共通の接頭句/接尾句を付けるときに使用します。 「⇒0」ボタン⑨は連番をゼロにリセットするときに使います。 自動保存が有効な場合、確認無しで画像ファイルを上書きします。 リセットするときは注意してください。
右下の「全保存」ボタン⑪をクリックすると登録中の画像データをすべて保存することができます。 「書庫」チェックボックス⑩をチェックするとzip書庫にまとめて保存されます。
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仮ファイル名に連番を指定して書庫にまとめたときのみ、書庫内の画像ファイル名は連番が振りなおされます。 この仕様で問題がある場合は一度バラで全保存してから手動で書庫に圧縮してください。