2011年8月10日水曜日

PCに接続したスピーカとヘッドホンをソフトウェアで切り替える

我が家は賃貸マンションで壁が薄いので夜中に大きな音を出すのは気が引けます。 夜中にPCでゲームをやったり動画配信を見たり音楽を聞いたりするときはヘッドホンを使いたいですよね。 しかし、ヘッドホンのミニジャックって抜き差を繰り返すと意外とすぐに壊れてしまいます。 今までは仕方なく、スピーカの音を小さくして我慢していました。 「できればつなぎっぱなしで切り替えれるようにしたい」と思って探してみたら、こんな商品がありました。

今まで家電量販店でなんとなく探していて見つからなかったけど、やっぱりあるんですね。 機会があったら売ってそうな店をまわって探してみましょう。

で、それがあったら申し分ないんですが、見つかるまでの間の一時しのぎにソフトウェア側の出力切り替え方法を探してみました。 テレビとか安いオーディオ機器とかだとヘッドホンを接続したらどうやってもヘッドホン優先ですが、PCならなんとかなるんじゃないかと。 PCの設定項目をポチポチ触っていたらアッサリ見つかりました。 以下、やり方のメモを書いておきます。

とりあえずできた環境は、

  • Windows7 home
  • Realtek High Definition Audio

私のPCはスピーカを背面パネルにつなぎ、ヘッドホンをPC前面のパネルにつないでいます。 PCは製品の仕様によって「できるできない」が変わり、同じような製品に見えてもできないことがあるので注意。 また、ソフトウェアのバージョンによって見た目が違うことがあります。 その場合はそれっぽい操作を探したらできるかもしれません。

まずはコントロールパネル/ハードウェアとサウンド/Realtek HD オーディオマネージャを開きます。

フロントパネルにヘッドセットを挿した状態でオーディオマネージャを開くとこんなウィンドウが表示されます。

左上にDigitalOutput、スピーカ、マイクのアイコンがあります。 この時点ではスピーカとヘッドセットが共通の設定になっているのでスピーカのアイコンしか表示されていません。 スピーカとマイクにデフォルト入出力のチェックが入っています。

表示されたRealtek HD オーディオマネージャの右上にある歯車アイコン(図中の赤矢印)をクリックしてデバイス詳細設定画面を表示します。

「フロントとリアの出力デバイスが2つの異なるオーディオストリームを同時に再生するようにします」をチェックしてOKボタンを押します。 これでスピーカとヘッドホンの設定が個別になり、どちらに音を流すか切り替えられるようになりました。 オーディオマネージャに表示されるアイコンにもヘッドホンが増えています。

あとはスピーカかヘッドホンのアイコンを右クリックして「デフォルトを設定する」を選べば切り替えられます。 ただ、私の環境だとアイコンを右クリックしたときの表示がちょっとだけおかしいのでここでの設定は止めました。 Windows7標準のサウンド設定ダイアログでも出力先を変更できるので、そちらで。

Windows7標準のサウンド設定ダイアログはタスクトレイのアイコンから表示できます。 スピーカのアイコンを探しましょう。 環境によっては2つのアイコンが表示されるかもしれません。

左がRealtekのアイコン、右がWindows7標準のアイコンです。 どちらからでも設定ダイアログは開けます。 Realtekのアイコンは右クリックメニューの「オーディオデバイス」を、Windows7標準のアイコンは「再生デバイス」を選べばサウンド設定ダイアログが出ます。

スピーカとヘッドホンの好きな方を選んで右クリック、「規定のデバイスとして設定」をしてOKボタンでダイアログを閉じれば切り替え完了です。 「規定の通信デバイス...」はスカイプとかで使うのかな?

ちなみに、規定のデバイスを変更したときどのタイミングで切り替わるのかはソフトによって違うようです。 普通は設定ダイアログ上で機器を選んで「規定のデバイスとして設定」をクリックした時点で切り替わります。 アプリケーションによってはOKボタンを押して設定ダイアログを閉じなければ反映されません。 中には規定のデバイスを変更しても切り替わらないソフトもあったり。

使っているソフトで切り替わらない場合、まずWindows Media Playerや普段使っているブラウザでスピーカから音が出ているのかヘッドホンから音が出ているのかを確認しましょう。 それらのソフトはWindowsの規定のデバイスで音を出しているハズです。

規定のデバイスが変更されているのにアプリケーションの出力先が変更されない場合は、とりあえずアプリケーションの再起動をします。 それでダメならアプリケーションのマニュアルとかを熟読して出力先が変更できるか確かめましょう。 たとえば、SMPlayerは規定のデバイスに関わらず環境設定で出力先を選べます。

まぁ、大抵のソフトはそこまでしなくても大丈夫。 切り替え方の説明メモはこれで終わりです。

ここまで読んで、「ソフトウェア側で切り替えれるんなら切り替え器いらないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、そうでもないんですよね。 私のPCはフロントパネルにカバーが付いていて、それを開けないとヘッドホンをつなげられないのですよ。 でもそのカバーは開けるとホコリを受け止める形状です。 開けっ放しにはしたくない感じで。 「PCのフロントカバーにホコリを積もらせる&掃除する」か「安い切り替え器にホコリを積もらせる&掃除するか」を選ぶなら、切り替え器にがんばって欲しいという心情になります。 ってことでやっぱり今度家電量販店を見に行かなくては。