2011年9月16日金曜日

ビートとビーツの違いはテンサイとテーブル

最近テレビを見るとビーツという名前の野菜を何度か見かけました。 「ビートなら知っているんだけど、ビーツって何だろう?」と見ていると根菜でした。 なんか、ビーツとビートは同じ種類の野菜のようですね。 wikipediaで調べてみたら、ビーツはテーブルビートにあたるようです。 ビートはテンサイ(甜菜、シュガービート)のことですね。

ビートは甜菜の文字「舌偏に甘い」を見て分かるとおり、砂糖の原料です。 料理には向かず、砂糖を作るためだけに生産されているようです。 一般には流通していません。 北海道を中心に大量に作られています。 砂糖の原料といえばサトウキビしか知らない人も多いかとおもいますが、テンサイの方がシェアは上です。 wikipediaを見るとテンサイの項目では「テンサイから作られた砂糖は甜菜糖とよばれ、国内原料による日本の砂糖生産量の約75%、日本における砂糖消費量の25%を占める。」、砂糖の項目では「砂糖の日本国内消費・生産は、1995~2004年度の10年間平均値(1995年10月~2005年9月)では、国内総需要は年230万トン(国産36%:輸入64%)、国産量は年83万トン(テンサイ約80%:サトウキビ約20%)である。」とあります。 参考文献の違いからかちょっと数字はぶれてますが、日本でテンサイ糖が日常的に食べられているのが分かりますね。

スーパーで上白糖を買うとき表記を見てみましょう。 けっこう「テンサイ糖」って書いたのがあるはずです。 プライベートブランドの砂糖はどういう理由からか原料糖としか書いてないですけど、普通の砂糖はテンサイ糖、多いです。 (テンサイは北海道産、サトウキビは南方産なので地方によって流通量が違うかも)

日本人はテンサイのことを知らずにサトウキビが原料だと思い込んでテンサイ糖を食べているんですよね。 これは産地の北海道人でも多いらしいです。 ビート農家の人、不憫です。 これからは「砂糖の原料は?」と聞かれたら「テンサイ」と答えるようにしましょう。

で、ビーツは赤さが特徴のマイナーな野菜です。 ボルシチに使われるのが有名なほか、外国ではごく一般的に食べられているようです。 しかし日本のスーパーでニンジンや玉葱のような地位になることはしばらくは無いでしょう。 ビンボーな私が口にすることもしばらくは無さそうな予感。

ビーツについてもビートと同じくらい掘り下げて書こうとしたら、ボルシチしか出てきませんでした。 ナンテコッタ。 今からすごい検索テクニックを発揮してネタを探す気もないので、ビーツについてはこんな感じで。

ビートもビーツも英語表記ではbeetです。 ビート=「sugar beet」、ビーツ=「table beet または根だけをさして beetroot」になります。 どちらも同じ種類の植物なので当然といえば当然です。 でもなんでビーツだけ複数形のsが付いたみたいになってるんでしょうね? ネットを丁寧に検索したらどこかにビーツと呼ばれるようになった由来が載っているかも知れません。 言葉が言葉だけに別のビーツがヒットして検索は大変でしょうけど。

「ビートとビーツ...」っていうタイトルなのにビートについての記述ばかりになってしまいました。 そうなったのもテンサイ糖のシェアが意外なほど多かったせいですね。 これだけのシェアがあるのだから、北海道はもっとテンサイを推した方がいいのではないでしょうか? 「日本の甘味を支える北海道!」みたいに。

※wikipediaからの引用部分について、2011年09月16日に確認した内容です。

・どうでもいいこと

テンサイ→甜菜の変換はIMEでも出てきます。 使いましょう。