2013年3月4日月曜日

格闘技とボアタイプ

スポーツを全くやっていない人でもTV番組やマンガなどで格闘技を目にする機会はあると思います。 そんなときにちょっとだけ専門家気取りができそうなネタを一つ。 (なんかで見た物なんですが、元ネタは見つかってません。)

人は恐怖心の持ち方から4タイプに分けられるそうです。

  1. 恐怖を感じると動けなくなるフリーズタイプ。
  2. そもそも恐怖を感じないタイプ。
  3. 恐怖を感じると後に逃げるチキンタイプ。
  4. 恐怖を感じると前に逃げるボアタイプ。

フリーズタイプは格闘技に向いてないとされる事が多いです。 私はコレ。 大丈夫、格闘技は見るものですよ!

恐怖を感じないタイプは、マンガだと「リスクに対して正常な判断ができない」とされ、それが強みであるとともに最大の弱点であるかのように書かれます。 実際にこういう気質で格闘技やっている人は居るんですかね?

「格闘家に向いてる」とされることが多いのがチキンタイプです。 「怖いと逃げる」っていうのは当たり前の事であり、自他共に確認することができます。 「どうやって克服するか?」とか、「どうやって恐怖心と付き合うか?」みたいなのは格闘技をやっている人全員のテーマです。 実際の選手にとってはノウハウが集めやすく、マンガで書かれた場合は読み手の共感のしやすさがあります。

で、「格闘家に向いてそうだけど実はダメ」とされるのがボアタイプです。 ボアタイプってのは私が適当に考えた造語です。 元ネタでは別の単語で表現されていたけど、なんて書いてあったか忘れたので作りました。 「猪(boar)が前に突進するのは恐怖でパニックを起こしたときだ」という説から。

その説については、ネット上で探すとこういうのが見つかります。

「前に逃げる」という言葉は一見逆説的ですよね? でも恐怖を感じると前に進んでしまう人というのは実際に居るようです。 「ああ、あの人ね...」っていうのは格闘技に詳しくない人でも思い浮かぶんではないでしょうか?

ボアタイプには、特に立ち技の格闘技をやる選手にとってダメなポイントが詰まっています。 (総合格闘技では関係ないのかな?)

  • 他人(セコンドとか)からは「前に」という部分しか見えないので一見勇敢に見える。適切なアドバイスがもらえない。
  • 前に進んでいることで勇敢であると錯覚し、自身の弱気に気付けない。 「勇敢な自分がヒット&アウェイみたいな事はできない」とか考えていたらツボ。
  • 自分の得意な間合いを保てない。 相手が自分の得意な間合いで足を止めているなら打ち合って勝たなければならないが、怯えて前に出てしまう。 間合いが近すぎて決定打が打てない。
  • 相手を正視できず、頭を下げて突進する。正視できないので攻撃は当たらない。
  • ボクシングなどではクリンチが多くなり、客からの印象が悪い。

格下の相手には悪い部分は出ません。 で、格上の相手と当たったときにコレが出てしまうのでなかなかのガッカリ感です。 お互いの決定打が出ない距離にまで近づいてしまう事が多いので泥仕合になること請け合いです。 実際に当てはまる人は少ないですが、スポーツ観戦とかするときにボアタイプの人を見かけたらちょっと損をした気分になるかもしれません。