少し前にこういう本が出てたようですね。
- 油を使わずヘルシー調理! ポリ袋レシピ (ISBN-13: 978-4803003765)
私は料理はしないんですが、それは後片付けが面倒だからなんですよね。 料理自体は楽しいんで時間がかかってもかまいません。 でも後片付けが面倒でテンションが下がるので結局料理しないという...
「5分で誰でもできる簡単料理」みたいなのでも調理器具をたくさん使っているとやってみる気にはなりません。 その点ポリ袋料理なら後片付けが楽なレシピも有りそうだし、やってみてもいいかな? やっぱり皿洗いが少ないのが重要です。
ってことで↑の本は読まずに適当にやってみようと思いました。 まずはポリ袋の調達。
...つまづきました。 この本のようにやるには熱に強いポリ袋が必要です。 どんなポリ袋があるのかネットで検索してみたら「煮沸には使用しないでください」と書いたものしか発見できませんでした。 自宅近くのスーパーで探しても発見できず。 耐熱温度が低いものは論外として、もっとも耐熱温度が高いものでも100度までしかありません。 これを使っていいものか困惑してさらにネットで検索したら「環境ホルモン」とかっていう懐かしい単語まで目に入ってきました。 やる気ダウンです。
まぁ、よく考えたら、洗い物を減らしたいだけならポリ袋なんて使わなくても色々な調理法があるんですよね。 フライパン用アルミホイルとか、プライベートブランドの物がけっこう有るので最寄のスーパーで安く手に入りますし。
フライパンに敷いて焼いて、物ができたら直食い。 後片付けはアルミホイルを捨てるのみ。 これで十分。
って思ったけど、アルミホイルだと炒め物には向かないみたいですね。 野菜炒めとか作ろうとするとアルミホイルが破けてしまうようです。
というわけで後片付けが少なくて済む別の調理方法を考えてみました。 といってもオリジナリティ溢れることをやってるわけじゃないです。 「自己流で適当に蒸し料理をやってみたよ」というお話。
とりあえず、用意するのはこれだけ。
- 鍋
- スチームプレート
- 普通のアルミホイル
- 食材
- 火力
自己流で適当に蒸したいだけなので蒸し器なんて買ってられません。 できるだけ安く蒸し料理を作ろうとしたらこんな構成になりました。
スチームプレートってのはこういうヤツですね。
100円ショップに売ってます。
本格的な蒸し器だと水を入れる鍋と、蒸気を受ける鍋の2つが分かれてます。 スチームプレートは2つの鍋を用意する代わりの、1つの鍋に間仕切りを作るための道具です。 普通は鍋の直径にあわせたヤツを用意すべきらしいですが、アルミホイルを器代わりにしようと画策しているので直径が鍋と同じものは使えません。 スチームプレートの穴をアルミホイルでふさいでしまいます。 鍋よりちょっと小さなプレートを用意しましょう。 料理に興味がある人なら鍋くらいは持っているでしょうから、買わなければならない調理器具はスチームプレートだけですね。
さっき何の前触れも無く「アルミホイルを器代わりに」とか書きましたが、これがポイントなんですね。 アルミホイルを器代わりにすれば皿洗いの必要がなくなるのです。 手抜きができます。 食材が直接鍋に触らないので鍋を洗う必要もなくなります。 って不潔な鍋を使うのはダメですけどね。 普通の鍋ならok。
以下、実際にやったことを例に説明。 昼ごはんが食パンの予定だったので、付け合せとしてミックスベジタブルの様な物を作りました。
材料は
- ニンジン1本
- 玉葱1個
- ピーマン2個
机の上にアルミホイルを広げて、その上で食材を全部みじん切りにします。
「まな板を洗うのが面倒」ということでこんなやり方をしました。 当然、包丁を下までおろすとアルミホイルを突き抜けて下の机が傷ついてしまいます。 寸止めで刻みます。 下の方の食材はつながってしまうので手でちぎります。
こんな感じになりました。 切るときに下に引いていたアルミホイルを折って器を作っています。
普段料理してないので、量の感覚が分からず大量になってしまいました。 上に写ってるDVDケースは大きさの比較用。 メチャクチャ時間がかかりました。 多少面倒でもまな板を洗った方がマシでしたね。 適量のときはこのやり方でもいいのかな?
鍋の中に収めるとこんな感じ。
鍋にはスチームプレートを置いて、スチームプレートの足よりちょっと低いくらいに水を張ってあります。 スチームプレートの上にアルミホイルの器をのせます。
(スチームプレートとアルミホイルの間には、一応熱対策でシリコーン製の滑り止めマットを置いてみました。 しかし無意味だったようです。 マットは不要。)
普通、蒸し器で蒸すときは鍋蓋から水滴が落ちないように鍋蓋を清潔な布でくるむのだそうです。 しかし清潔な布を用意するのが面倒なのでアルミホイルで蓋を作ってみました。
鍋の蓋をするとこうなります。
ちょっと見づらいですが、鍋蓋にアルミホイル片を挿んであります。 これは蒸気の調節用です。 鍋蓋をずらして蒸気の通り道を作っています。 鍋によっては箸を挿んだりした方がいいのかもしれません。
しかしなんというか、この絵ヅラでは何を料理しているのか分かりませんね。
まぁとりあえず、このまま強火で加熱 → 沸騰したら弱火にして40分ほど蒸しました。 (今回は不要でしたが、長時間蒸すときは水が足りなくなる事もあります。 その場合はたまに水を継ぎ足す必要があります。空焚き厳禁。) 蒸し終わったら、火を止めて10分ほど蒸らします。 蒸らしている間に包丁を洗いましょう。
完成です。 写真では全くみずみずしく見えませんが、ちゃんと蒸せてます。
食パンの付け合せのつもりで作ったけど、量が多すぎたので昼食はこれだけになりました。 ちょっと悲しい。 調味料無しで食べたのも間違いだったかもしれません。 口の中で玉葱の後味が尾を引いてます。 おとなしく半分冷蔵して、残りを半分をパンの付け合せにして食べておけばよかった...
ちなみに、余っていた割り箸で食事をしたので食後の後片付けはアルミホイルと割り箸を捨てるだけでした。 「皿洗いが少なくて済む料理をしよう」っていう目的は達成。
料理と言ってはいけないくらい適当な物を載せてしまいましたが、蒸し方については間違ってなかったと思います。 普通のレシピでやれば美味しい物はできるんじゃないですかね。 多分。