2012年11月22日木曜日

空き容量無しでMSを訴える「これが常識でいいのか?」という問題提起?

アメリカでMicrosoftのタブレット端末「Surface RT」を買い、虚偽広告の訴訟を起こした人がいるようです。

「Surfaceの32GBモデルを買ったが、そのストレージの半分がOSとプリインストールソフトで使われていてユーザーが使える容量が少ない。 仕様に32GBモデルって書くのは虚偽広告だ。」

との訴え。 損害賠償を求めてはいるわけではないそうな。

PCを長く使ってきた自分からすれば「そんな常識的な事で訴えるなよ、アメリカ人」ってなってしまいます。 「アメリカ人は無茶なことでも訴訟をしようとする」っていうイメージがありますからね。

でもまぁ、「ストレージ容量の表示は今の書き方が常識」でホントにいいのか? とあらためて聞かれるとちょっと詰まります。

試しに、訴えた人の望むような表示をしたらどうなるかちょっと考えてみましょう。

「Surfaceの32GBモデルではosが??GB、プリインストールソフトが??GB、計16GBが使用されています。 お客様が購入された時点で16GBの空き容量がございますが、これが全て使用できるわけではありません。 機器の運用、管理の方針によってさらにゴミ箱、スリープ中のデータ、スワップ領域、修復ポイント、ログその他でストレージが使用されるため、お客様が使用できるストレージの容量は減少します。 さらに、アップデートによりosやプリインストールソフトが肥大化する可能性があります。」

5分くらいで考えたメッセージはこんな感じ。 合っているかどうかと言われると自信はありません。 合ってたとしてもエンドユーザーに分かるような言葉では無いですね。 「エンドユーザーに分かるように書き換えろ。長いとエンドユーザー読まないから短くね。」とか言われたら...

こういう説明って大変ですよね。 大変だから「エンドユーザーでも分かれよ!」で売っていたのが今まで。 説明が難しいから棚上げしてエンドユーザーに押し付けていた状態。 「それを続けていっていいのか?」というのが↑の訴訟ですね。 確かに、売る側が説明する責任を持つ方がいいのか? 消費者側が頑張って理解すべきか? と言われると「売る側の責任」って事にした方が良さそうな気もします。 分かっている人にはどうでもいい話だけど、消費者保護って言われるとね。 もちろん、売る側がどうであれ、消費者が勉強した方が消費者にとっていい結果にはなりそうですけど。

日本じゃ絶対通らない話ですけど、消費者保護が厚いアメリカでは通るんでしょうかねぇ? 訴訟が通らなくても表示が変わるとかのキッカケになるんでしょうか?