ちょっとCMを見ていて気になった物がありました。 3DS版のゲーム「とびだせ どうぶつの森」です。 気になったのはCM最後の1フレーズ。
「いつも一緒でなくさないダウンロード版もあります」
目から鱗っていうのとはちょっと違うかな? でもまぁ、効果がありそうな一言に思えました。
ゲームのダウンロード販売って、当たり前になった今でも敬遠する人は居ますよね。 なぜかっていうと、ゲームを買った人はこんな懸念を持つからです。
- メディアが無いと買ったゲームがいつでもできないかもしれない。 (ハードを買い換えたときにできる保障は? 数年後にやれる保障は? ゲーム会社が倒産したときにやれる保障は?)
- メディアが無いと物欲が満足できない。
でもこれ、ゲームを「買った人」の懸念なんですよね。 小さな子供は「買ってもらう」もんです。 というわけで親狙いのフレーズですね。
ゲームに興味が無かったり、熱心でない親が子供に買い与える場合、こういうことは考えないでしょう。 で、子供のころにダウンロード版を買い与えられたら大きくなってもダウンロード版に抵抗はないハズ。
ゲームに興味があってダウンロード版に抵抗がある親でも、このCMを見て子供に買い与えたら、自身の抵抗感も薄らぐかもしれません。
ダウンロード販売自体ちょっとずつ普及しているけど、この1フレーズがそれを加速させる可能性があるんじゃないでしょうか。
「いつも一緒で」っていう言葉も今にあっているかもしれません。 少し前にイジメの問題が大きく報道されました。 親が「子供がイジメにあってゲームソフトを盗られるかも?」と心配していたらメディア購入 → ダウンロード版購入にシフトしそうです。
ゲーム機本体も盗られる可能性はあるんですが、貸し借りがあるソフトの方がより心配が大きくなります。 ダウンロード販売のソフトだと、ソフトだけが盗られる可能性はなくなりますよね。 ソフトだけ盗られるより本体を盗られる方がちょっとだけ「大事感」が大きく感じます。 「とりあずソフトだけ盗られないようにしよう」ってのは抑止になりそうな気がしたり、しなかったり。
こういう事を考えると、ゲームの販売形態にちょっとずつ影響がありそうな1フレーズに思えました。 「PSP goとの差」って文字列が思い浮かんでみたり。