2010年8月16日月曜日

ケインアンドリンチ2 体験版 デフォルメ無しのガチバイオレンスか?

PlayStationStoreで説明を見て「冗談キツイんじゃないの?」と感じたケインアンドリンチ2の体験版。 ダウンロードだけしてしばらく放っておいたのをプレイしてみました。 実際にやってみると、思った以上でした。 雰囲気が徹底しています。 私にはあわなそうです。

最初に目を引くのはゲームを始める前、PS3のXMBで体験版にカーソルを合わせたときに表示される壁紙です。 口から胸元まで血で汚れたビール腹のオヤジ=主人公が笑いながらこちらを指差しています。 ダメな人はここでもう拒否反応が出そう。

ゲーム開始。 とりあえずストーリーモードをやってみました。 ムービーを見て分かるとおり、演出はシリアスでゲームや映画特有のデフォルメができる限り抑えられています。 超人にしかできないようなアクションや大爆発シーンなどはありません。 そういう「そんなバカな」的な演出がないので、バイオレンスの要素が際立っています。 このバイオレンス表現が「このゲームならでは」のウリのようです。

ゲーム画面は画質がわざと落とされています。 色は薄暗く、ノイズがあります。 ダメージが蓄積するとストリーミング動画で見るようなブロックノイズまで出てきました。 そういう演出がありながら遊びにくさはありません。 よく調整されているのかも? ただ、演出でカメラワークが荒っぽいです。 3D酔いはしやすそう。

ゲーム中の情報表示はかなり削られています。 例えば、HP表示はなく、画面に表示される主人公の血やノイズの加減でだいたいの残りHPが分かるようになっています。 方向性は違いすぎるけど、その辺少し前にやったアンチャーテッドと似てますね。 ゲームオーバーになったら、「死にました」とだけ表示されてすぐにやり直し。 余計な演出が無いのが雰囲気作りに貢献しています。

ストーリーモードをやった限りでは、ゲームシステムは普通のTPSでした。 雰囲気に注力したためか、ネタっぽい「人間の盾」コマンドがある以外に目立ったシステムはなし。 TPSの中でもかなりシンプルな操作ではないでしょうか? 少ししかやってないですが、やり込む要素の気配はありませんでした。 雰囲気ゲーですね。 普通にゲームがしたい人はロストプラネットをやった方が良いです。

寝不足でやったので、あまりゲームを進めることもできずに3D酔いしました。 すぐにゲーム中止です。 普通のゲームなら「もう少しいいか?」と続けて悪化するところですが、雰囲気が合わなかったこともあり止めるのに迷いませんでした。 たいしてやってないですが、もう1度やりたくなることは無さそうです。 HDDから削除しました。

今回やったのはストーリーモードですが、PlayStationStoreにあるのはマルチプレイモードの説明です。 裏切ることが前提の協力プレイで、「誰がどのタイミングで裏切るのか?」という駆け引きが重要になるようです。 この手のシステムのゲームは他に無さそうなので、マルチプレイ目当てで買うのもいいかも。 その場合は人間関係注意で。