2010年7月10日土曜日

SVGのフィルタ 重さと表示の違い

昨日の投稿はinkscape独自のパスエフェクトについてでした。 今日はSVG標準のフィルタについてです。

「標準仕様だからパスエフェクトよりは使いやすいだろう」と思ってやってみたら、重いです。 古いPCで作業しているのを考慮しても重すぎます。 フィルタを使ったSVG画像をネットに投稿したら反感を買うレベル。 これは忘れた方がいいかも。

ビューアによって表示が違うのも気になります。 次のような図形に「凸版印刷」→「腐食した金属」をかけてみました。

inkscape 0.47で作業中の表示は、

Opera 10.60だと、

firefox 3.6.6の場合は、

Google Chrome 5.0はフィルタに対応してません。 その他のビューアは持ってないので未確認。

inkscapeとOperaは「微妙に違うかなぁ?」というくらいですが、firefoxは違いすぎます。 どんなビューアで見ても同じ様に表示して欲しいのなら、描く人はフィルタを使っちゃダメですね。

まだ開発中のie9はSVGのハードウェアアクセラレーションに対応するそうです。 ってことは、グラフィックボードで表示が変わるかもしれません。 将来的にはブラウザとグラフィックボードの組み合わせで見た目が全部違ってしまう可能性もあるんですかね? SVGは、実はweb標準に逆行ですか? まぁ、フィルタを使わなければ良いんですが...