2011年6月14日火曜日

USBメモリブートができないマシンでUSBメモリにインストールしたknoppixをブート

DVDブートしたknoppixはディスク読み込みのせいで快適ではありません。 そこで、「USBメモリでブートしたら少しはマシになるかも」と4GBのUSBメモリにインストールしてみました。 容量的にはギリギリ足りるはず。

いろんな設定をした後にインストールしたらその設定ごとUSBに納まってくれるというのをどっかで読んだ気がするけど、どこで読んだんでしたっけ? ソースが思い出せないし、ホントにそうなるのか自信がもてません。 そんな状態で、見切り発車でとりあえず試すことに。

adobe flashとかフォントサイズとかemacsとか、目に付くものだけ設定して...って慣れないLinuxということで時間がかかってしまった。 気を取り直して、USBメモリにknoppixをインストール → 完了。

あれ? knoppix-data.imgのサイズがどうこうとかって聞かれないな。 まぁいいや。 で、起動してみると...

PCが古すぎてUSBブートできない? せっかく時間をかけて設定したのに...

なんかブートする方法はないかとあがいてみると、検索で「PLoP Boot Manager」なるものを発見。 これを使えばUSBブートが出来るようです。 正確には、

  • フロッピーディスク
  • CD
  • MBR
  • windowsのブートメニュー

からPLoPがブート → USBを認識 → PLoPがUSBからブートさせるというモノらしい。 フロッピーブート...懐かしさに何か胸にこみ上げるモノが。 USBブートが出来ないほど古いPCには似合っています。 まずはこれを試しましょう。

とりあえず、このページの「5. Download」から「plpbt-5.0.12.zip」を入手します。

より新しい版がある場合はstableな中での最新版を選べばいいんじゃないでしょうか?

解凍した中にあるフロッピーディスクのイメージ「plpbt.img」をFDに書き込みます。 使うツールは「rawwritewin-0.7.zip」です。

フロッピーディスクにアクセスする音、久しぶりに聞いたな...

installフォルダの中にあるplpbtin.imgは別物なので注意。 こっちはMBRに「PLoP Boot Manager」をインストールする場合に使うらしい。

書き込んだら、knoppixがインストール済みのUSBメモリを差し込んだままPCを起動してフロッピーからブートです。 そしてブートメニューの下のほうにあるUSBを選べばOK。 knoppixの起動に成功しました。

...が、起動後のインターフェースがおかしい。 USBメモリにインストールする前に設定した内容を見るため「/home/knoppix」を開くと、明らかにファイルが少ないです。 USBメモリの容量が足りなかったんでしょうか? それともその他の不具合? よくこれで起動できたな。 4GBのUSBメモリだとDVD版のknoppixをインストールするのは無理か...

knoppixを使おうとした理由は、「たまたま知っていたから」っていうことと「プレインストールされてたソフトを使うアテがあるから」っていうことでした。 使うアテがあるソフト...maxima系ってCD版には入ってない気がします。 本当に入ってるかどうか確認するためCD版を入手→焼く→CDで起動して設定→USBメモリにインストールをするのは手間がかかりますね。 そもそもCD-Rのメディアが家にないという問題も。

もしCD版を試すんならユーザーの多いUbuntuにした方が...ってそこまでLinuxに手を出す気はないなぁ。 少ししか使わないし、読み込みのうるさいDVD版で我慢しますか。 必要な設定だけwindowsが入ったHDDに入れておいて、起動するたびに設定ファイルをコピーして使いましょう。

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ついでに、windowsのブートメニューからUSBメモリのknoppixを立ち上げる方法も書いときます。 私の場合はwindowsマシンが不調なためknoppixに手を出したのでいざと言うときには役に立たない起動方法なんですが、試したので一応投稿です。 MBRにキズを付けたくないときにもいいかも?

その場合は前述の「Plop - Boot Manager」のページから「plpgenbtldr-0.8.zip」をダウンロードして使います。 このアーカイブは「plpbt-5.0.12.zip」のすぐ下のToolsにおいてあります。 作業手順は、

  1. 「plpgenbtldr-0.8.zip」を解凍して「C:\plopboot」などに次の2つのファイルをコピー。
    • plpbt.bin
    • plpgenbtldr.exe
  2. 「plpgenbtldr.exe」の方を実行すると「plpbtldr.bin」が出来る。
  3. 「c:\boot.ini」の最後に1行追加し、行頭から「C:\plopboot\plpbtldr.bin="PLoP Boot Manager"」と書く。("PLoP Boot Manager"の部分は分かりやすい別の文字列に変えて良い)
  4. システムのプロパティ→起動と回復の設定→「オペレーティングシステムの一覧を表示する時間」をチェックして適当な時間に設定。

ここでは「C:\plopboot」にファイルを入れましたが、別のフォルダ名でもOKです。 ただし、半角英数8文字以内にしておいた方がいいかも?

boot.iniは書き損じるとwindowsが起動できなくなります。 バックアップ必須で、復旧の仕方が分からない人は手を出しちゃダメ。

これで、knoppixをインストール済みのUSBメモリを差し込んだままPCを起動したら、セーフモードのメニューが出るようなタイミングでウィンドウズを立ち上げるかPLoP Boot Managerを立ち上げるかのメニューが出ます。 「PLoP Boot Manager」を選んだら、後はフロッピーで立ち上げたときと同じです。