2013年6月8日土曜日

インテルがインターネットテレビでリビングを狙う

英語の勉強のため、適当なニュースを読みました。

半導体メーカーのインテルがインターネットテレビ事業に手を出そうとしているそうです。 インテルは「まだ計画の段階で公表は差し控える」などと言っているようなので記事の確かさは不明。 「sources = 情報提供者」という単語がポツポツ出てきます。 日本語でいうところの、「関係者によると」ってところでしょうか?

前提となる知識について、この記事以外で知ったことなんですが、アメリカではケーブルテレビが一般的だそうです。 そして、映像製作会社とテレビ局がハッキリと分かれています。 映像製作会社が作ったコンテンツをどこに売ってどのように収益を上げるかは映像製作会社が決めます。 ケーブルテレビに売るのか地上波に売るのか、それとも新規事業のインターネットテレビに売るのか? もちろん「収益を上げられない」と判断された場合は今までの取引先との取引を止め、インターネットテレビにシフトする可能性もあるわけです。

(日本だと地上波のテレビ局がスポンサーを募集して、そのスポンサーの意向にそった放送をします。 放送したコンテンツを別のメディアに売るには複雑な手続きが必要なため、事実上コンテンツを売るのは不可能だそうです。)

アメリカの映像製作会社は視聴者が多いメディアには安値でコンテンツを売ります。 小規模のメディアや新規事業者には高値でコンテンツを売ります。 つまり、既存の大手ケーブルテレビには安値で映像が提供されており、新規参入するインテルが映像を買うにはそれより多くのお金が必要になるのです。 記事には「50~75%くらいの上乗せが必要ではないか?」と書かれています。

アメリカで最も成功したTVチャンネルになるには、上から5~6社との契約が必要になるとか。 記事では、「最も成功したTVチャンネルになる」という文言は「to secure most of the popular TV channels」と書かれています。 日本語のカタカナでセキュアといったら警備とかアンチウィルスとかになりますけど、英語ではこういう「獲得する」というようなニュアンスもあるんですね。 weblioを見たら「secure a laugh = 笑わせる」などと書かれてました。 日本語でも、スベッた時のことを考えるとセキュアでいいのかも?

インテルはApple、Amazon、Googleなどの大手IT企業との競争に勝つ気でいるようです。 アメリカの事情とかは分からず、インテル=半導体メーカーというイメージしかないので意外でした。 そういえば、前に日本語の記事でそういうのを読んだ...? かな? 読んだことがあるような気もするけど、外国の事だしうろ覚えにすらなっていません。

インテルは普及している大手ケーブルテレビに取って代わるのではなく、共存してインターネットテレビを高い価値のサービスにするつもりのようです。 これは、日本の地上波とケーブルテレビの関係のようなものでしょうか? 日本では「話題についていくため(仲間はずれにならないよう)にテレビを見る」ってところがあるから、共存具合は微妙に違うかもしれません。

今、PCの市場がスマホやタブレットに侵食されています。 インテルはスマホやタブレットの市場を取れていないので、代わりにインターネットTVの市場でリビングを押さえようとしているんだそうです。 受信装置のセットトップボックスに自社製のチップを載せて普及を図ろうとしているとか。

アメリカで成功 → 日本にも進出となったときどうなるのか興味深いですね。 今の日本は地上波のテレビ局がガチガチに囲い込んでいるけど、スマホに目を向けると囲い込み上手だったはずの携帯メーカーがiPhoneにシェアを食われたという前例もあります。 TV業界の再編とか、あり得ない話ではないです。